〜コンペのページ〜
コンペの トップ |
スケジュール | 国内 リザルト |
国際大会 | ダウンロード (資料・その他) |
日本山岳協会 (JMA)関係 |
|||
リード | ボルダー | ユース | その他 |
国際大会 2006年 2007年へ 2005年へ
アジア選手権2006
* 10月27〜29日 台湾で開催されたアジア選手権。有力選手を揃え、万全の体勢で臨んだ日本チームだが、リード、ボルダリング双方で上位を独占した。
* まずボルダー男子は松島暁人(右写真:上)が優勝、2位こそ韓国のソン・サンウォンに譲ったものの、3位は茂垣敬太、4位に久々の国際大会復活となる岡野寛と、上位をほぼ独占。女子も同様に優勝が野口啓代(右写真:下)、3位に尾川智子。2位は韓国のキム・ジャーイン。その他の日本選手の成績は、男子が渡辺数馬 7位、女子は田井千香 8位、萩原亜咲 10位。
* 次にリードでは男子は平山ユージと安間佐千が、スーパーファイナルで争う形となり、平山が安間をおさえ優勝。3位のソン・サンウォン(韓国)をはさんで4位に松島暁人が入り、これまたボルダー同様に、ほぼ上位を独占した。
* 女子は野口啓代が2位、優勝は韓国のキム・ジャーイン。この二人はボルダーとリードで、それぞれ優勝と2位を分け合う形となった。3位が香港のリュ・ヒウイン、4位に真達朋子。その他の日本選手は、男子6位が茂垣敬太、9位に渡辺数馬。女子が6位 渋谷由加、7位 田中亜紀、9位 萩原亜咲だった。
* さらに、今年はスピードにも日本選手が出場し、しかも入賞してしまった。男子で松島暁人が堂々3位である。そして茂垣敬太が9位。女子でも尾川智子が5位に入っている。実戦経験のほとんどないスピードで、この成績は立派なものだろう。
* ちなみに今大会では、スピード競技の“標準壁”が使用された。これは高さ10m程度で薄かぶり。使用するホールドもその配置も指定されている。今後のスピードは、この同じ仕様の壁/ルートで開催される方向性のようだ。そして大会毎に順位を決めるだけでなく、陸上競技などと同じような記録の更新も競技の要素に加えるのがUIAAクライミングの考えだ。
(2006/10/30、10/31一部写真掲載、11/2 補筆)
ワールドカップ マルベイヤ(スペイン)
* 9月16〜17日 スペイン南部のマルベイヤで行われたワールドカップに日本からは7人が出場した。全体の参加者は男子41人、女子29人と少なかったが、その顔ぶれは仏のシャボー以外のオールスターが出揃った、非常にレベルの高い大会だった。
* その中で、今年初のファイナル進出となった小林由佳は、セミファイナルで3位と好位置につけ、5位入賞。男子は安間佐千がシンガポール大会に続き決勝進出し、最高位をひとつあげて7位に入った。また骨折から回復しニースでキネマトリックスをRPしたばかりの平山ユージが9位と惜しくもセミファイナル落ち。茂垣敬太、小澤信太が28位タイ。野口啓代が14位、真達朋子が24位だった。
* 優勝は男子がパチ・ウソビアガ、女子がアンジェラ・アイター。最近のワールドカップは、準決勝で結果をつけて、決勝は完登ショーという傾向が強いが、今回は男女とも完登一人ずつという“大成功”コンペだった。
* 今回は来年同地で行われる世界選手権のプレ大会との位置づけで、多くの強豪国とともに我が日本チームも代表強化選手中心で日山協から派遣されたものである。ちなみに決勝ルートは男女それぞれ8b+と8b(5.14aと13d!)とのこと。来年のジャパンチームのさらなる活躍に期待したい。
(文と写真:飯山 健治 2006/9/11、9/20追補)
アジアユース選手権 日程変更
* “Rock & Snow”誌にも11月25、26日の日程で発表された、タイ・バンコックでのアジアユース選手権だが、12月8日〜10日に変更となった。
(2006/9/11)
ワールドカップ マレーシア
* 8月12〜13日にマレーシアのゲンティン(UIAAのサイトにはクアラルンプールとあるが、実際はその近郊の避暑地ゲンティン)で開催された。この大会については、既に参加選手のウエブサイトやブログでいろいろな話が伝わっているようだが、日本人の参加者と順位は男子が茂垣敬太(13位)、立木孝明(23位)、伊東秀和(30位)、女子は小林由佳(11位)(男子全リザルト、女子全リザルト)。
* 参加選手からはいささか評判の悪いこの大会だが、問題は赤テープによる限定(※)にあった。選手のアクシスを横切ってルーフ下のパネル1段分が赤テープで限定されていたのである(右の写真の右下にも写っているが)。これに先立つシンガポール大会の男子1位と3位のスペインのRamon Julian Puigblanque、Eduard Marin Garciaが、ともに限定部分への接触でそれぞれ20位と8位に終わり、また日本の伊東秀和もこれに泣いている(伊東のウエブサイト itohide.comの“NEWS”参照)。
* 限定はルートセット上の都合で行われるものであり、本来は無いに越したことはない。あくまでやむを得ずおこなうものだ。それはクライミング競技のルールには大前提として、選手はクライミングウォールの表面の全てを使って良いということがあるからだ(いくつかの例外はある)。 したがってアクシスに近い部分については、黒テープによる限定を使うのが通常で、赤テープによる限定はアクシスをある程度はずれた部分に限ると考えるべきものだ。
* 今回の経緯は、チーフルートセッターを務めた飯山健治がitohide.comの掲示板に書いているので、それをお読みいただければ“裏の事情”もおわかりいただけると思う。だが今回の問題の根底には、アジアで行われる国際大会に共通する問題がある。
* 最近、アジアでもワールドカップが多く開催されるようになってきている。だがその中には、壁の質に疑問を感じるものがある。シンガポールはかなり良い壁を用意するが、今回のマレーシアについては02年の際もかなり貧弱な壁だったし、中国もただ大きいだけというケースが見られる。また中国のパネルは屋外設置のパネルに関わらず雨が降ると、その強度が落ちるのでセッターが裏を登れない(!!)などという恐ろしいものもあった。今回の壁も傾斜もスケールも貧弱で、現在の国際大会の水準を考えれば役不足のものだったのは明らかだ。上の小林由佳の写真にあるように、女子予選も延々とトラバースをしているが、これはセッターの趣味というようなものではない。そうしないと必要なレベルのルートができないからそうしているのだ。ルーフ下の限定も同じことである。
* こうした状況に対し、UIAAクライミングでも国際大会に手を挙げる前にきちんとしたファシリティを用意すべきだという意見があるという話も聞く。今回のケースは、セッターを初めとするスタッフの責任という以前に、ワールドカップを開催するのにそれに相応しい壁を用意できない開催国の問題が大きいのである。これらの国が国際大会を開催するには、それなりの理由/事情があるのかもしれないが、もう少し国際大会のレベルの要求する施設その他の水準を考えるべきだろう。さもないと、同じような問題が繰り返されかねない。
* さて実は、日本でも近々ワールドカップを開催する、という話がちらほらと聞こえている。日本の場合はそれほどの心配はないだろうが、壁について何も知らないが権限だけはある人々が口を挟むと、訳の分からないものになりかねない――などという話が杞憂であることを祈っている。
(写真:飯山健治、各写真クリックで拡大画像表示)
※ 05年の競技ルール改訂で“バウンダリ”と言う言葉はルールから消えて「限定」=“demarcation”に変わっている。これは二つに分かれ、触っても良いが使っては――積極的にスメアリングしたりホールディングしたりしては――いけないものと、触った段階で競技中止となるものがある。前者は黒で、後者は赤でマーキングされる。ちなみに、UIAAルール日本語版で“demarcation”の綴りの転記ミスが原因で、最近まで限定を“デマクレーション”と表記していたが、“デマーケイション”が正しい。
(Judge 2006/8/30)
世界ユースで安間佐千が優勝!!(速報)
* 8月25〜26日にオーストリアのイムストで開催された世界ユース選手権で、安間佐千が男子ユースAで優勝した。また、野口啓代も女子ユースAで2位に入っている。
* 他の日本選手の成績は以下の通り。
男子ユースB | 13位 | 杉本 怜 |
26位 | 羽鎌田 直人 | |
男子ユースA | 14位 | 中原 栄 |
15位 | 堀 創 | |
女子ユースA | 39位 | 梶山 沙亜里 |
男子ジュニア | 20位 | 永田 乃由季 |
21位 | 小西 大介 |
(2006/8/28)
安間佐千がデビッド・ラマを抑え決勝進出!
* 8月5、6日、シンガポールでワールドカップが開催され、日本からも多くの選手が参加した。
* 男子はスペインが1位ラモンジュリアン、2位パチ・ウソビアガ、3位エド・マーチン・ガルシアと表彰台を独占。日本人では安間佐千(右写真)がついにファイナルに出場し8位。アジアでのワールドカップゆえ、トップ選手が手薄と思われがちだが今回は違う。デビッド・ラマ(9位)、トーマス・ムラツェック(11位)、クリスチャン・ビントハマー(12位)らを押さえての決勝出場である。その他の日本人は15位茂垣敬太、19位立木孝明、20位伊東秀和、22位渡辺数馬。
* 女子はまたまたアンゲラ・アイターが優勝。2位はマヤ・ビドマー、3位キャロライン・シアバルディ二。韓国のキム・ジャインが大健闘の5位。日本人は野口啓代が9位、小林由佳が11位だった。
* 今回は、実は記念すべきアジア人のみのルートセッターチームで行なわれた初のワールドカップであった(いままでは常にヨーロッパからチーフルートセッターが派遣されていた)。これは筆者(実はACCコンペティション・ディレクターでもあ る)とシンガポールのアンソニー(ACC事務局長)によりアレンジしたもので、冒険と言ってはおおげさだが、かなり思い切った決断であった。メンバーは韓国のキム・ドンヒュンと東秀磯をメインに、嵯峨敦と中国からの1名がトレーニーとして参加。結果は上々で、アジア地区のセッターの実力が証明された。今週のマレーシアはこの試みの第二ステージ、飯山健治/キム・ドンヒュンが大役をになう。
(北山 真、写真:東 秀磯 2006/8/7、8/8写真掲載)
アジア・ユースカップで日本選手が活躍
* 7月12〜16日、インドネシア・バリ島で、アジアユースカップが行なわれた(毎年行なわれているアジアユース選手権ではない)。注目されたのはヨーロッパではすでに定着しつつある、ユースB未満のカテゴリー“スパイダーキッズ”が設けられたことで、日本からもおもにこのカテゴリーを中心に5名の選手が参加した。
* 結果はスパダーキッズ少女で尾上彩がみごと優勝、平井悠希が4位。スパイダーキッズ少年で大高伽弥が3位、尾上匠が6位(準決勝は1位、決勝では残念なことに出だしで失敗)。ユースBでは落合伸明がリードで3位、ボルダー(スパイダーキッズにはなし)で2位と好成績をあげた。
(Rock&Snow 北山 真、写真提供:平井聡一郎 2006/7/23)
※ 写真クリックで拡大画像
障害者クライミング世界選手権で日本代表選手が優勝
* ロシアのエカテリンブルグで7月2日、3日に開催された障害者クライミング世界選手権に日本代表として出場した小林幸一郎が視覚障害者男性の部に優勝した。
* 同大会は今回が第1回。UIAAが主催するもので、パラリンピックのクライミング版と考えていただければ良いだろう。
* パラリンピック同様、傷害の種類別に競技が行われ、男子の視覚障害の部には日本の他、ロシア、ベラルーシ、イタリアの計4ヶ国から選手が参加している。
(情報提供:特定非営利活動法人モンキーマジック 2006/7/04)
デビッド・ラマ ボルダーでもいきなりワールドカップ優勝
* デビッド・ラマがまたまた“歴史的快挙”を成し遂げた。地元オーストリア開催ということで、ダメモトで(?)参加したハル(Hall)のボルダー・ワールドカップで優勝してしまったのだ。
* ラマは初出場らしく、予選(6課題)では参加者中最も多い19トライ(!)で3完登。結果は17位となり、なんとかセミファイナルに駒を進めた。ここでトライ数が重要だと言うことがわかったラマは、セミファイナル(4課題)では8トライで3完登。そしてファイナル(4課題)では2課題を2トライ(つまりオンサイト)あのジェローム・メイヤー(2課題を3トライ)を1トライの僅差で破り優勝した。たった1日で、ボルダーWCの勝ち方が分ってしまったということなのだろう。
* ちなみに地元ということで、あのアンゲラ・アイターもやはりダメモトで(?)参加、こちらは14位というまっとうな結果だった。
* 日本の選手では、渡辺数馬は予選を4完登12トライ、10位で通過した。最終順位は17位となったが健闘といえよう。尾川智子は予選を1課題完登で28位、なぜかWCでは結果を出せないという状況が続いている。
(リザルト男子、女子 ちなみに表題が男女とも“lead”になっているので注意)
(Rock&Snow 北山 真 2006/6/27)
ヨーロッパユース選手権で安間、野口がともに2位入賞
* 5月27〜28日、オーストリアのイムストで行われたヨーロッパユース選手権で、安間佐千(ユースA男子)、野口啓代(ユースA女子)が共に2位を獲得した。あまり知られていないと思うが、この大会にはヨーロッパ以外の国からも参加できる。安間、野口は、8月に同会場でおこなわれる世界ユース選手権の下見を兼ねての出場だった。ちなみにユースA男子優勝は5.14をオンサイトするデビッド・ラマ、ユースA女子は世界ユース2年連続優勝のシャルロット・デュリフ。(リザルト男子、女子)
* また、これに先立つドイツ、ドレスデンのワールドカップ(5月19日、20日)には、この両名に加え立木孝明、茂垣敬太、小林由佳が参加。男子は安間が10位、茂垣17位、立木20位。女子は小林11位、野口16位であった。ちなみに男子の優勝は、ヨーロッパユースでユースA優勝のデビッド・ラマ。ラマは今年ようやく一般の国際大会出場資格年齢に達したばかり。WC参戦2回目での優勝である。(リザルト男子、女子)
(Rock&Snow 北山 真 2006/5/29)
アジアンXゲームで尾川智子が優勝
* 5月12〜14日、クアラルンプールで行なわれたアジアンXゲームのボルダリング女子で尾川智子が優勝した。その他の日本人の成績は、渡辺数馬が4位、野口啓代が7位。(リザルト女子、男子)
* なお、渡辺数馬のブログにレポートがある。
(2006/5/16)
アジア・ユースカップ出場選手募集!
* 7月12〜16日、インドネシアのバリ島でアジアユースカップが行なわれる(インフォメーション)。注目はヨーロッパですでに行なわれている、スパイダーキッズ(ユースB未満)のカテゴリーがあることと、リード、ボルダー、スピードと3つ競技が行なわれることだろう。ただし昨年の爆弾テロの記憶も新しいだけに、どれだけ選手が集まるかは不安がある。ちなみにこれはアジアユース選手権ではない(選手権は11月にタイで行なわれる予定)。
* 出場希望者は6月10日までに北山 真(メール:rock-snow@yamakei.co.jp)まで。スパイダーキッズは当然父兄同伴である。
(2006/5/9)
香港でのボルダリング大会出場選手募集!
* 3月25、26日に香港で開催されるボルダリング大会に出場する選手を募集している。 HKMU(香港山岳会)の運営なので、しっかりとした大会であることが予想される。金額は決定していないが賞金が用意されているようだ。
* 参加は全額自費、監督、コーチの予定はない。参加資格は、昨年のボルダリングジャパンカップ、もしくはB-session2006年間ランキングで男子30位以上、女子10位以上の選手とする。
* 出場希望者は北山 真(メール:rock-snow@yamakei.co.jp)まで。
(2006/2/17)