例年正月休みに開催していたBセッション、今年はBLOCの最終戦が12月27日という事を考慮し、正月第3週の土日に開催しました。カテゴリーは、Bセッション・ビギナーズ(男子は一級まで、女子は四級まで)とBセッション(オープン)の2カテゴリー!
初日16日は、ビギナーズ。男子はA、Bブロックを併せて30名、女子は7名の参加がありました。競技形式はBセッション(オープン)と同じベルトコンベアー方式。皆さん、緊張感満点でした。そんな中、男子は10名、女子は7名が決勝へ。
決勝で圧巻だったのは飯田譲の2課題目。1手目を中継で飛ばす課題。170センチの選手も届かなかった遠い距離を、中継ホールドを右手ピンチで掴み、左手クロスのランジを一撃で決めた場面では、観戦者から大きな歓声が湧き上がりました!結果、優勝は男子は3課題全てFlashした飯田譲、女子は村井茉莉子がカウントバックで初優勝。男女上位3名が、翌日のBセッションに招待されました。
翌17日、Bセッション。こちらは男子55名、女子14名が参加。レベルの高いコンペになりました。特に女子は去年のボルダリング・ジャパンカップの決勝進出者8名のうち、5名が参戦(優勝の野口啓代はセッター)! こちらもベルトコンベアー方式。男子は総て主催者がネーミングを付けたリングネームで出場です。中には自分のリングネームが解らず、聞いてくる一幕もありました。このネーミングを決めるのに何と2時間を掛けたそうです。
大会は、MC数馬とノリの良いサウンドをバックに、女子から予選開始。白熱したレベルの高いクライミングが展開されました。結果、去年のBセッション優勝者でジャパンカップ川越大会の優勝者でもある杉田雅俊、ジャパンカップ深谷大会のファイナリスト梶山沙亜里の両名がまさかの予選敗退となってしまいました。
全員一度退場となっての有料での決勝。女子は予選決勝を総て1撃してきたAtorixが最終課題を手こずり、3課題総て完登したものの、3課題を5アテンプトで登った萩原亜咲が1アテンプト差でBセッション初優勝しました。
男子決勝は、最後に感動が待っていました! 決勝3課題目、1手目のHRT亀の甲特大ホールドを、次々と出てくるファイナリスト達が全く止められない。そして愛知から参加のコスモ石油(藤井快)がシースルーのチョッキをNOBとPAXに引き裂かれた直後、快心のクライミングでゴール直下まで迫りやんやの喝采を浴びた後、予選2位と絶好調のたけちゃん大好き娘(大山史洋)が渾身のクライミングで完登。さらに大トリに出場したブルーツ波17万ゼノ(Mr.バーダック=松島暁人)が異次元のクライミングであっさりと完登した時は、会場が一つのエネルギーの塊となって盛り上がりました!! ちょうど取材に来ていたクライミングを全く知らないおじさんが、帰り際に「観ていて涙が出てきそうになりました。」と言いつつ、目を潤ませていたのが、何よりもこの大会を表現していると感じます。
大会の模様は、ロッキーホームページからXcALibUR内の浅田氏Flickerをご覧下さい。
(船橋ロッキー 2010/02/10)